「両」と「二」、どちらも「2」を意味するものだが、北京で開催中の全国人民代表大会(全人代)と中国人民政治協商会議(政協)をまとめて「両会」と呼ぶのが慣習。だが、その慣習にこのほど変化が現れ、「二会」との呼び名が人々の忍び笑いとともに巷に浸透している。
その訳は「二」の形容詞的使い方にある。「二」というのは、その人が間抜けであることを意味する。「両会」が「二会」になったのは、形骸化した両会制度やそれらに出席する代表らの発言が「ばかばかしい」という人々の揶揄が込められているからだ。
名ばかりの制度
「二会」の中でもとりわけ全人代は中国の憲法で「国家の最高権力機関」と位置づけられ、法律の制定や国家主席の選出などを行う権限をもつと定められている。だが実際には、こうした事項は、共産党指導部が決定しており、全人代は党の決定を追認するだけで形骸化していると指摘されている。また、全人代代表も共産党が指名した候補から選出され、共産党の方針から根本的に逸脱する者が選ばれることはない。