無戸籍者にされた、ある法輪功修煉者の遭遇

明慧日本 / 201119
 
  元中国電力科学院博士課程に在籍していた鄭旭軍さんは国家電力科学技術進歩賞の受賞者である。法輪功への信仰を放棄することを中共に強いられたが、従わなかったため200011月に中国電力科学院を退学させられ、更に中国電力科学院の中共関係者によって戸籍を剥奪された。その結果、鄭さんは中国でどこにも登録されない、所属していない「無戸籍者」になった。鄭さんはかつて2回にわたり北京市団河労働教養所と悪名高い瀋陽の馬三家労働教養所に監禁されさまざまな迫害を受け尽くした。
 
  鄭旭軍さんは住所戸籍のない「無戸籍者」になった
 
  200011月は、本来ならば鄭さんの博士論文研究の最後の発表の時期のはずだった。発表が終わると博士号を順調に取れるところだった。しかし、中国電力科学院は博士論文の発表と審議を拒否した。これによって、鄭さんは学位を取ることができなくなった。
 
  その後、中国電力科学院は鄭さんの戸籍謄本が管理されている北京市中関村海淀区公安支局に働きかけ、電力科学院の上層部から命令があるとして公安支局を騙して鄭さんの戸籍謄本を破棄させた。その直後、中国電力科学院の保衛科と共産党委員会は北京で破棄された鄭さんの戸籍謄本を持って実家を訪れ、中共の関係者を通じて鄭さんを「反革命分子」と名付け、地元の党委員会と結託をしてまるで文化大革命時代に再び戻ったかのように鄭さんに対する「批判大会」を開いた。その後、鄭さんは事実上、住所、戸籍のない人となり、行き場所を失い路頭に迷った。一人の国民がこうして中共によって人として生きていく基本的権利を奪われた。
 
  10年にわたって、鄭さんは身分証明書もなく、戸籍もなく、所属もなくなり、仕事に就くことができない。この事件にかかわった「610弁公室」の関係者すら鄭さんに対して中国電力科学院のやり方があまりにもひどいと同情したことがある。北京の西三旗に所属する「610弁公室」の職員が、中国電力科学院に出向いて鄭さんの学籍の復学を求めたが、中国電力科学院の中共委員会に拒否されたという。
 
  国家電力科学技術進歩賞の受賞者の遭遇
 
  鄭さんは福州大学を卒業。1996年に国家電力部所属電力科学院の修士課程に合格し、3年で修士号を取得した。その後直ちに博士課程へ進み博士論文の研究を始めた。その研究が非常に優れていたため国家電力部科学技術進歩賞を受賞し、優秀な人材として19991月イギリスのリバプール大学へ国費留学生として派遣された。
 
  しかし、19997.20から中共の江沢民元主席の指示に基づいて法輪功への迫害が始まった。その時、鄭さんはイギリスから北京に戻っていた。直ちに政府側に法輪功は決して中共のマスコミで報道されているようなものではなく、これは法輪功に対する中傷であり、陰謀であることを自らの修煉経験を通して訴えたが、公安出張所に連行され監禁された。2000年の初、かつての修煉仲間に手紙を書いたという理由で強制連行された。同年末、中国電力科学院は一方的に鄭さんの学籍の記録を破棄した。
 
  2001年鄭さんが法輪功の真相資料を人々に配っているとき、中共の関係者によって連行された。さらに北京市の大興公安局の警官らが彼の自宅に侵入し家宅捜査を強行した。家宅捜査で鄭さんの個人財産である衣服類、カメラ、ノートパソコン、学位証明書などを奪い去った。連行された鄭さんは殺人犯を収容する重犯罪者を扱う施設に移送され監禁された。間もなく鄭さんは北京市法制トレーニングセンターに移送され半年間洗脳を強要された。半年間にわたる非人道的扱いによって、鄭さんの髪の毛は長く伸びて別人のようになった。事前に用意した「修煉をやめる」という保証書にサインさせるため、鄭さんは1人で狭い独房に入られて外部から完全に遮断された光のない闇の中で24時間にわたり照明にあてられ武装警察の24時間監視下でサインを要求された。しかし、鄭さんは依然として自分が良心に背くことはできないとしてサインを断った。すると鄭さんに時々ほかの独房に監禁されている法輪功修煉者が警官らに打たれて耐えられないときに出すうめき声を聞かせて、精神的に大きなダメージを与えた。
 
  中共の関係者は鄭さんの精神を崩壊させようと様々な手口を使い尽くしたが、鄭さんの法輪功に対する信仰は簡単に曲げられるものではなかった。人が真理を知った後、その真理のために邪悪に屈せず、真理のために命を惜しまない人も大勢いるのである。しかし、中共は証拠もないまま鄭さんに懲役1年6ヶ月の不当な判決を言い渡した。北京市法制トレーニングセンターに半年間監禁した期間を計算しなかったので、事実上鄭さんは2年以上監禁されたことになる。2004 年に鄭さんは釈放された。
 
 北京昌平区「610弁公室」と国家安全保衛大隊は再び鄭さん夫妻を労働教養所に拘禁させた
 
  20082月下旬、人に密告されたことで、北京市昌平区国保大隊は鄭さんの住所を特定し、北京市西三旗公安出張所と結託をして鄭さん夫妻が借りている北京市の住宅の鍵を壊して部屋に侵入し、許可なく家宅捜査を行った。しかし、国保大隊が捜している法輪功関連の資料や外部とやり取りしているとみられる衛星アンテナ等は何も見つからなかった。鄭さんは当時ある会社で商品開発の仕事に携わっていたが、警官らはこの会社にも突入して会社の中にあった設備、パソコンなどを全部押収したが、何の証拠も見つからなかった。それにもかかわらず、上からの圧力のため、警官らはあらかじめ持っていた法輪功の真相が書かれた書類や予備のアンテナが鄭さんの住所から見つかったと捏造して「証拠」を作り上げた。会社にあったGPSアンテナと商品開発用の機械を法輪功のための機械だと嘘を付き、鄭さんを迫害するための「証拠」として会社の財産を全部没収した。
 
  これによって、警官らは鄭さん夫妻を強制連行し昌平洗脳班に移送し、1カ月監禁して迫害した。この昌平洗脳班は今まで多くの法輪功修煉者たちを精神的肉体的に迫害してきた非人道的で虐待を実施している地獄のような場所であった。例えば、悪質で非人道的扱いで有名な廉科長、董常住、高瑞華(高は最初法輪功を信じていたが、中共の迫害がはじまってから、圧力の前で良心に背いて、法輪功を中傷するようになった)、及び董福来らは多くの法輪功修煉者に屈辱を与え、迫害を実施してきた。
 
  しかし、誰がどのように迫害しても鄭さん夫妻は暴力に負けなかった。すると中共関係者は鄭さん夫妻を留置場に入れた後、法院から不当判決が言い渡され、懲役26ヶ月の刑が下された。有罪とされた「罪名」にはこのように書かれている:「鄭夫妻は法輪功の番組を受信する衛星アンテナを設置した」と。
 
  この昌平区国保大隊の警官らはずっと法輪功修煉者の個人財産を没収して個人のものにして使っている。例えば、法輪功修煉者の段沛臣さんの高級車を法輪功のための道具と名付け、没収し、自分のものにしている。
 
  馬三家労働教養所で非人道的な扱いを受ける
 
  20086月、北京の労働教養所の人員は数十人の法輪功修煉者たちを馬三家労働教養所に移送し、非人道的な扱いをして心身ともに大きな被害を与えた。
 
  1.殴打:男子監禁所第一所三大隊の警官李猛、秦利、図玉鵬らは日常的に法輪功修煉者たちを殴り暴力を振った。それだけでなく、時々その他の受刑者を唆して法輪功修煉者に対して暴力を振るわせた。200888日、鄭さんに過酷な労働を強要し、従わない時、誰もいない倉庫に連れ出して数時間に及ぶ暴力を振るい、23cmの木の棒が折れるまで殴り続けた。そのため鄭さんは体中傷だらけになっていた。
 
  2.体罰:壁に沿って長時間立たせられる:両足を隙間なし並べさせ、壁に向かわせ目を閉じてはいけないと、監視員を数人付けて監視させずっと長時間立たせる。朝6時から夜中の零時まで立ったままで、トイレ、食事の時間以外はずっと同じ姿勢を強要した。鄭さんのほか同じ被害を受けた人に陳岩さん(黒竜江省)、孫書忱さん(遼寧省鞍山)などがいる。1週間ずっとこのような拷問が行われた。
 
  3.強制的に洗脳する:法輪功を中傷する内容の中央テレビ(CCTV)の番組やビデオを繰り返して見せる。
 
  4.高電圧のスタンガンで攻撃する:80万ボルトのスタンガンで攻撃し、34本のスタンガンで同時に攻撃をした。この被害に遭った人に鄭さんのほか鄭海淘(河北省)さん、於ミンさん(瀋陽)、趙建さん(河北省)、崔徳軍さん(遼寧省)、杜志英さん(遼寧省)、趙連?さん、劉玉さん、羅純貴さん(遼寧省)がいる。