四川大地震:経済損失2兆8500億円に達するか、インフレ更に強まる見込み

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張哲 / 2008年5月17日

中国国内の報道によると、四川省重慶にある西南証券公司の分析レポートは、5月12日に起きた四川大地震による経済損失額が1050億元(約1兆5750億円)から1900億元(約2兆8500億円)に及ぶと指摘した。一方、米国ポストンを拠点とするリスク・アナリスト会社「エア・ワールドワイド(Air Worldwide)」は、今回の大地震による経済損失を200億米ドル(約2兆1000億円)超と推定した。

四川省政府は、地震死亡者がすでに1万9500人に達したと発表した。

西南証券の分析レポートによると、人的、及び財的損失は750億元(約1兆1250億円)から最大1300億元(約1兆9500億円)に達するという。地震による被害は四川省だけでなく、その周辺地域の経済にも打撃を与え、多くの企業は余震のために、完全に生産停止あるいは生産量を減らしている。生産停止期間は1ヵ月から、長ければ3ヵ月になる可能性もあるという。

同レポートによると、関連地域の経済損失額は、300億元(約4500億円)から600億元(約9000億円)に達するという。震災による全体の経済損失額は1050億元(約1兆5750億円)から1900億元(約2兆8500億円)に達し、このため、第2四半期から第4四半期におけるGDP成長率は0・15%から0・2%押し下げられるという。これは、他の地域における流通や販売、また投資及び財政支出などの地震による間接的な影響を考えずに試算された結果だという。

四川省は農業が盛んで、農産物の生産量及び米の生産量は中国でそれぞれ6・1%と7・3%占めている。また、四川省のGDPに占める農業生産の割合は約20%で、他省の平均11%に比べて遥かに高い。さらに、四川省は中国国内において最大の養豚量を誇り、豚肉の生産量は、年間で中国全体の11%を占めている。大地震による農業及び養豚業への打撃は、中国国内の豚肉や食糧供給にも大きな影響を与え、中国の食品価格が一層上昇する恐れがあると専門家は指摘する。

鳳凰財経ネットによると、中国国際金融(CICC)の主任エコノミスト、哈継銘氏(ハー・ジミン)は、「四川地震による被災具合、余震状況などがまだはっきり分からないため、中国経済、株式市場への影響はまだ正確には評価できない。しかし、地震後のインフラ再建に政府は投資を拡大する見込み。物価が上昇し、インフレが牽引されるだろう」とコメントした。

 
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