良心囚、法輪功の卜東偉[ぼくとうい]さん、拷問・虐待の恐れ

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Amnesty International Japon / 2006年11月23日

デビッド・ブー[David Bu]としても知られている卜東偉[ぼくとうい、Bu Dongwei]さんは[2006年]6月19日、法輪功の一員としての活動に関連して、2年半の「強制労働収容所」[中国語「労働教養所」]収監を命じ られた。彼の拘禁場所は公表されておらず、アムネスティは、彼を良心の囚人とみなしている。彼は、拷問または虐待を受ける深刻な危機に直面している。

北京の法輪功学習者・卜東偉さん

卜東偉さんは、北京にあるアメリカの援助団体の「アジア基金会」で働いてきたが、5月19日、北京市海淀[かいてん]区の自宅で7人ほどの警官に よって拘束された。起訴[charge]や裁判なしで恣意的拘禁を課す権限を持っている「強制労働収容所」北京委員会の決定によれば、彼は「国法の実施に 抵抗し」、「公共の秩序を乱した」として訴えられた[accused]。証拠として出されたものは彼が警察でした自白と、警察が彼の自宅で発見した法輪功 の文書80部であった。彼は、2008年11月18日に釈放されることになっている。

卜東偉さんの家族は、警察が彼を拘禁した時、8冊以上法輪功の書物を発見したことはないと主張し、証拠に異議を申したてた。[また]家族は、彼がどこに拘 禁されているか当局に繰り返し問い合わせたが、知らされていない。非公式の情報によると、彼は最初に海淀区清河看守所に連行され、8月21日に北京市の団 河労働教養所に移送されたとのことであるが、確認されていない。

卜東偉さんは、以前にも、法輪功禁止令の見直しを当局に請願した後、「法の実施を妨害するために邪教的な組織を利用した」かどで、2000年の8月から 2001年5月までの10ケ月間、団河労働教養所に収容されたことがあった。この期間に、法輪功への信仰を放棄させる目的で、一日中小さな椅子に座らせ る、殴打、眠らせない、などの拷問や虐待が彼に対して行われたとのことである。

<背景情報>中国において1999年7月に「社会的、政治的安定に対する脅威」として禁止されて以来、何千人もの法輪功修練者が恣意的に拘禁されて きた。法輪功指導者あるいは組織者として告訴された者は拘禁刑に処され、あるいは精神病院に収容された。しかし、大多数の者は、起訴や裁判も、法的再審理 もない行政上の拘禁である「強制労働収容所」施設に入れられている。拘禁された法輪功修練者のなかで特に法輪功信仰を捨てることを拒んでいる者への拷問、 虐待が広がっていると伝えられる。

海外の法輪功団体は、弾圧が始まって以来、拘禁された法輪功修練者が2000人以上死亡したと発表している。拘禁中の法輪功信者が多数にのぼるの は、臓器移植が目的で「内臓を採取」するためではないかとうわさされている。アムネスティはこれらの報告を調査しているが、現在のところ、これらの申し立 てを独自で立証できる状況にない。

「強制労働収容所」の制度は、廃止せよという中国内外からのたびたびの要求にも拘らず、広範囲にわたって使用され続けている。北京当局は最近、 2008年オリンピック主催の前に北京市を「浄化」するために「強制労働収容所」を浮浪者や軽犯罪者を対象にして使用することを承認した。「強制労働収容 所」を新しい法令「違法行為矯治法」に置き換えようという当局の試みは進んでいない。アムネスティは、新法が国際的に公正な裁判の基準に達していないとし て、中国当局に対して、全ての自由剥奪刑を刑法によって課すよう改めることと、「強制労働収容所」関係の組織の完全な廃止を要請し続けている。

 

 
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