北京五輪:空席あるのに、チケット入手困難?

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李天宇、余靜 / 2008年8月19日

北京五輪で、国際オリンピック委員会(IOC)および多くの海外からの旅行者を悩ましているのは、競技を観戦するためのチケットが入手できないことだ。しかし、現状では、多くの競技場の観客席は空席が目立っている。多くの場合は、観客席は半分も埋まっていない。英紙「タイムズ」で、「中国五輪の鉄幕は裂け始めた」と題した記事でこの謎を解明した。すなわち、中国政府は大勢の人が群集となり、制御できなくなる可能性があることから、それを防ぐために、チケット販売を制限したことが明らかにされた。

チケット求めるプラカードを首から下げた外国人観光客

「タイムズ」によると、中国政府が一般民衆に販売したチケットは実質上、党政部門および国営企業に分配されている。また、これらの部門は組織の規定に従い、チケット販売は行っていないという。

多くのネット利用者からは、政府側のこうした対応は理解に苦しむものとし示し、当局は調和が取れてかつ完璧なイメージの五輪を作るために行ってきたすべてのことが、相次いで崩壊したと指摘した。すなわち、政府が行ってきた偽り行為は、次々とネット利用者らに見抜かれたのである。

瀋陽で行われたサッカー競技場の観客席は3分の1しか埋まっていなかった。また、もっとも人気のある体操の決勝戦でも、チケットは完売していなかった。しかし、こうした事態に向けて、IOCと協賛企業の対応はさらに不可解である。

実質上、中国当局のこの政策は海外観客の五輪競技を観る権利を奪っている。もっと深刻なのは、選手たちの親族までも競技場に入ることができない。例えば、英女子競泳金メダルを獲得したレベッカ・アディントンさんの両親は、チケットが買えず、娘の試合が見られなかったと不満をこぼした。

関係者は競技期間中に目立つ空席を埋めるために慌てて「ボランティア」を雇った一方、公共秩序を担当するセキュリティ関係者らは、空席が埋まるか埋まらないかにはまったく無関心で、説明も一切していない。

中国の指導者は、各国政府要人および1万人以上の世界選手たちを受け入れたことを誇りに思っている。しかし、ダルフール、ビルマおよびジンバブエの政策を批判する者やチベットを支持する外国人旅行者たちを中国から追い出している。ただ、その代わりに、自国民の声を気にかけている。何故なら、自国民から不満の声が出る可能性が強いからだ。

セキュリティ問題において、当局は最初から厳密に制御していたことから、もたらした種々の問題は、人権を尊重する海外の人々の不満を募らせている。多くのメディア関係者は、中国政府は本当に沢山の観光客に来て欲しいのかと疑問を抱かざるを得ない。

各競技を観るために海外から訪れる旅行者たちはいつまで待てばチケットを入手できるのか。果たして最後の閉会式までに試合を観ることができるのか。観客の苛立ちがいつ爆発するのかは時間の問題であろう。

 
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